懐かしくて新しい!
マッチラベル4万点のコレクションとデコマッチ箱体験
かつてのマッチは火を点ける道具としてはもちろん、広告媒体としても身近な存在でした。使い捨てライターの登場や健康増進法による喫煙率の減少によって、あまり見ることがなくなりましたが、最近は環境に優しいエコ素材の着火剤であるマッチは防災用品として見直されつつあります。
実は兵庫はそんなマッチの国内最大の生産地。そして神戸港からは国内だけでなく世界に輸出されていたんです。兵庫・神戸のマッチ。その歴史を見て学ぶことができ、身近に感じられる体験ができるということで、日本燐寸工業会を訪問! 4万点に及ぶマッチラベルコレクションの閲覧に加えて、マスキングテープで自分だけのマッチ箱をつくることもできます。ご自身でもマッチを集めていた経験もある三上さんが懐かしくて楽しいマッチの世界を体験!


かつてのマッチは火を点ける道具としてはもちろん、広告媒体としても身近な存在でした。使い捨てライターの登場や健康増進法による喫煙率の減少によって、あまり見ることがなくなりましたが、最近は環境に優しいエコ素材の着火剤であるマッチは防災用品として見直されつつあります。
実は兵庫はそんなマッチの国内最大の生産地。そして神戸港からは国内だけでなく世界に輸出されていたんです。兵庫・神戸のマッチ。その歴史を見て学ぶことができ、身近に感じられる体験ができるということで、日本燐寸工業会を訪問! 4万点に及ぶマッチラベルコレクションの閲覧に加えて、マスキングテープで自分だけのマッチ箱をつくることもできます。ご自身でもマッチを集めていた経験もある三上さんが懐かしくて楽しいマッチの世界を体験!



出迎えていただいたのは、
日本燐寸工業会の事務局長・松本和久さん。
日本燐寸工業会の事務所 は花隈公園から1ブロック東のビルにあります。「子どもの頃に火を点けるといえばマッチ。当たり前の存在だったけど、今は使わなくなったね。実は集めたりもしてたし、懐かしいな~」と話す三上さんを出迎えてくれたのは大きなマッチ棒アートの数々。
着席して、まずはマッチの歴史から。
もともとは全国各地でつくられていたマッチですが、神戸港から輸出することが多く、自然と製造会社が兵庫県に増えていったのだとか。現在も兵庫県が占める国内のマッチのシェア率は80%。しかもその10%はアメリカに輸出されているのだそう。 マッチで火を点ける方法が書いてある冊子を見て、「あ、そうか、今の子だとわからない子もいるのか…時代だなあ」と感慨深そうな三上さん。マッチ世代には懐かしく、知らない人には新鮮なマッチの歴史が学べます。
着火しない素材でつくられたマッチ棒を使ってつくられたカラフルなマッチ棒アートとマッチ棒の軸でつくられた姫路城。
レトロかわいいマッチ箱たち。中には100年前につくられたマッチも発見。「全然変わってなくてすごいね」と三上さん。

マッチ箱7,200個を1マッチトンという独特の単位に、博学の三上さんも「マッチトン!?」と驚き。 最盛期は80万マッチトン製造されていたのだそう。
レトロでユニーク、
世界の約4万点ものマッチ箱ラベル



マッチは火を点ける道具としてだけでなく、飲食店、喫茶店、ホテル、旅館、銀行などさまざまな業種で配られるノベルティグッズとして、それはもう数え切れないほど多種多様なマッチ箱ラベルが印刷されました。そのマッチラベルコレクターの重鎮が集めた3万点に及ぶ「蘭渓文庫」をはじめ、約4万点のマッチ箱のラベル図録を自由に閲覧することができます。中国に輸出されているラベルは縁起のいい赤色が多かったり、インドは象が多いと各国ごとに特色が見てとれて、眺めているだけでも時間があっという間に過ぎていきます。「あっ、鉄道モチーフのラベルがある。嬉しいね」とここでも鉄道好きを発揮する三上さん。
マッチラベルがずらりと並んだ図録が何冊も。時代や国で異なるデザインが面白い!
「神戸に来て知った馴染みのお店のものとか、デザインがオシャレだったりかっこいいのは大事に残してた。今もいくつかは残ってるんじゃないかな」と思い出す三上さん。
ひとえに「マッチ箱」といっても、用途に応じて大きさや形状で様々な種類が。
いまや生産中止となった紙マッチの姿も。
自分だけのマッチ箱をつくってみよう!
デコマッチ箱体験。



歴史の詰まったマッチ箱ラベルを楽しんだ後は、デコマッチ箱体験。真っ白なマッチ箱に、たくさんのマスキングテープを自分好みに貼り付けて、自分だけのマッチ箱をつくることができます。かんたんなようでセンスが問われる作業に、次第に言葉少なくなって黙々と作業をする三上さん。一箱で表と裏があるのも、またセンスの見せどころです。
マスキングテープでの作業がむずかしい小さなお子さんには塗り絵でマッチ箱をつくる体験もあり、当日選ぶことができます。
渡されたのは真っ白なマッチ箱。まさに小さなキャンバス。
「かわいいマスキングテープがいっぱいで、組み合わせが無限大!
悩むけど、オンリーワンになりそう」と選ぶ三上さん。


三上さんのつくったマッチ箱2種類。
「神戸のテープが素敵だったのと、乗り物感をテーマに僕らしいマッチ箱をつくりました」。
火を点ける以外も楽しい、
マッチ棒クイズで白熱!




また、店内にはマッチ関連の書籍も自由に閲覧できます。そこで見つけたのが、マッチ棒クイズの本。「わー、懐かしいなー。子どものときはマッチ棒クイズでも遊んだね。1本動かして……というのがむずかしくて、ずっとマッチ棒とにらめっこしてました(笑)」という三上さんの話から、マッチ棒クイズ大会に発展!三上さんだけでなく、その場にいる大人がみんなが童心に返って、うんうんと頭をひねり「いや、ちょっと待って…」「できたー!!」とはしゃぐひとときも。


マッチ棒クイズの本を片手に真剣に答えを探す三上さん。
これもマッチの魅力です。
マッチ箱に凝縮された産業や
文化に触れられるショートプログラム。



「マッチは文化というのを改めて感じたプログラムでした。実生活で体験してきたマッチとの出会いが思い出されたし、これからのマッチのあり方、付き合い方も考えさせられました。これだけ多くのマッチラベルが見られるというだけでも値打ちがあるので、ぜひ実際に見に来てほしい」と三上さん。日本燐寸工業会の事務所には、マッチ専門店「マッチ棒」が併設されています。専門店だけあって最新のマッチを購入することもできます。マッチのように擦って使えるマッチ型のお香やマッチの先端に顔が描いてあるものなど、ユニークなマッチもずらり。マッチの歴史と、最新のマッチにも出会えるプログラム、皆さんもぜひ体験してみてください!

阪神・淡路大震災の教訓が生かされた災害時長期保存用マッチ。
一家にひとつ置いておきたい。

かわいい柄のレトロ缶マッチも人気。
「このマッチ、ハウマッチ?」と今日も冴えている三上さん。
この日の三上さんのスケジュール
日本燐寸工業会&マッチ専門店「マッチ棒」(マッチの歴史→マッチラベル閲覧→
デコマッチ箱体験→「マッチ棒」ショッピング)
ツアー概要
マッチラベルコレクション閲覧、
デコマッチ箱・塗り絵マッチ箱手作り体験
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一般社団法人日本燐寸工業会 事務所
- 実施日:通年(月~金曜の10:00~16:00)
- 料金:550円(オリジナルマッチ箱の作成)
- 所要時間:30分
- 住所:神戸市中央区北長狭通5-5-12
- 電話:078-341-4841
- https://match.or.jp/jmma/
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企画実施 :
一般社団法人日本燐寸工業会
いざマッチの聖地、
日本燐寸工業会 マッチ専門店「マッチ棒」へ。