こうべフィールドパビリオン

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フィールドパビリオン体験レポート

兵庫のシカをまるごと1頭有効活用!
元町・三宮で学ぶワイルドライフ・
マネジメント

ワイルドライフ・マネジメントとは、森と人をつなぎ、調和のとれた自然環境を次世代につなぐための取り組みをいいます。ニホンジカによる農林被害は全国的にも深刻で、兵庫も例外ではありません。兵庫県では毎年約4万頭の鹿が捕獲されていますが、有効活用されているのはわずか20%に留まっています。人間の都合で捕獲されたシカを、せめて有効活用したいと20年前から取り組んでいるのが神戸に本社を置く株式会社メリケンヘッドクォーターズです。
ファッションアイテムからグルメまで、むずかしいことを考えないで楽しく美味しく学べるワイルドライフ・マネジメントツアーに、ラジオ関西のパーソナリティーでおなじみの三上さんが体験!

鹿肉料理
レポーター 三上公也

ワイルドライフ・マネジメントとは、森と人をつなぎ、調和のとれた自然環境を次世代につなぐための取り組みをいいます。ニホンジカによる農林被害は全国的にも深刻で、兵庫も例外ではありません。兵庫県では毎年約4万頭の鹿が捕獲されていますが、有効活用されているのはわずか20%に留まっています。人間の都合で捕獲されたシカを、せめて有効活用したいと20年前から取り組んでいるのが神戸に本社を置く株式会社メリケンヘッドクォーターズです。
ファッションアイテムからグルメまで、むずかしいことを考えないで楽しく美味しく学べるワイルドライフ・マネジメントツアーに、ラジオ関西のパーソナリティーでおなじみの三上さんが体験!

鹿の革や角、骨まで有効活用した
セレクトショップ。

鹿の骨がこんなに
おしゃれな焼き物になるとは…
鹿の骨がこんなに
おしゃれな焼き物になるとは…

事前申し込みの必要はなく、自由にお店に立ち寄ることでツアーをスタートさせることができます。まずは、神戸阪急本館6Fにあるセレクトショップ「ハイカラブルバード神戸」へ。大きな鹿のハンティング・トロフィーやモチーフが目印。シックな店内に着心地の良いナチュラルベーシックな服飾雑貨が並ぶ店内で、「ひょうご(こうべ)フィールドパビリオンで見て来た」と店員さんに伝えると、その取り組みを詳しく教えてくれます。今回はワイルドライフ・マネジメント事業に立ち上げから携わっている広報の平野さんが案内してくれました。
「もとがアパレルなので革の活用から始めて、角、肉と広がって、今は骨まで活用しています。捕獲、加工処理された鹿のすべての部位を自社で巡回回収しています。捕獲に使った薬莢を使ったアクセサリーもありますよ」と店内の商品を見せてくれました。「デザインもシンプルでかっこいいから、それだけでも充分だけど、ストーリーを聞くともっと欲しくなるね」と三上さんも興味津々。

皮革製品をつくるにも、野生故に安定した品質の大量生産がむずかしく、一番最初に作ったのはボタンだったそう。
現在もオリジナルのシャツに使われています。

油滴天目調の漆黒の焼き物は、鹿の骨を灰にして兵庫県内の土と混ぜ、釉薬にしたもの。「黒じゃないとこの模様は出ない」と平野さん。

「ショップの壁にも鹿の骨を混ぜてるんです」と説明してくれる平野さんに、「しかも壁にまで鹿を!?」という三上さん。

カツレツ、生ハム、炙りまで、
鹿肉料理専門店へ。

鹿肉料理がこんなにたくさん!
全部おいしい!
鹿肉料理がこんなにたくさん!
全部おいしい!

JR元町駅東口から南へ、森谷商店の角を西すぐ。
「のれんがわかりやすくて迷わないし、鹿肉の専門店は珍しくてワクワクします」と三上さん。

鹿の角、革、骨を活用した雑貨を楽しんだ後は神戸阪急本館を出て、元町へ。「鹿肉料理専門店 鹿鳴茶流 入舩」は扉の取っ手も鹿の角、メニュー表も鹿革製。料理はもちろん、お店の細部にもこだわりが感じられます。
メニューは兵庫県産の鹿肉をメインに、猪肉や熊肉などのジビエ料理もあり。鹿肉のすべての部位の流通を確立したパイオニアだけあって、タンやハツなどの希少部位もいつでも味わえるのがうれしいところ。「脂身が少なくて、クセもなくておいしい!」と三上さんも大絶賛です。「ジビエは飼われている牛や豚と違って個体差があり、処理場によっても違うので、部位ごとに料理に合わせて下処理をしっかりしています。鹿は筋が硬いので、細かく包丁を入れて食べやすくしています」という店長の塩谷さんの説明に「下処理で大きく差が出るんですね。ジビエにマイナスの印象がある人こそ一度食べてほしい。鹿肉の印象が変わるのでは」と三上さん。

三上さんがいただいたのは、鹿肉の美味しさを実感できるお店イチオシの3品。
鹿カツレツ1,350円(ランチ時)、鹿もも肉の生ハム(ユッケ風)1,320円、
鹿ハツの直火炙り1,050円。

鹿もも肉の生ハムは、生ハムとしてそのままいただくも良し。ユッケ風に黄身を混ぜてごま油でいただいても良し。
「二度楽しめてどちらもおいしい!ハムには目がないんですよ。なんてったって名前の公也は、バラすとハムになるくらいですから」 。

ブロック肉から加工品まで購入できる、
ジビエの精肉店。

鹿肉を自分の目で
確かめて買えるのは神戸唯一!
鹿肉を自分の目で
確かめて買えるのは神戸唯一!

鹿肉をお店で楽しんだ後は少し東に戻り、R&Bホテルの脇道にある「ハイカラブルバード ジビエ精肉店」へ。ジビエを牛や豚、鶏肉のように家庭でも気軽に楽しめるようにと精肉店オープンは必須だったのだそう。精肉店には、オーナーである入舩さんが直接店頭に立つこともあります。
安定供給がむずかしいジビエですが、まるごと1頭有効活用する取り組みをしている企業だからこそ、ホテルや飲食店にも数多く卸し、入手困難な希少部位も手に取ることができます。各部位ごとに真空パッキングされ、ニホンジカ以外にも猪肉や熊肉、キジや鴨肉などのジビエが揃い、そのバリエーションの豊富さに驚かされます。
「ジビエは個体差があるので、直接見て買えるお店にしたかった。捌き方によって味も変わるので、ジビエのクセを残したいというお客さまには要望に合わせて変えています」と入舩さん。どうやって調理すればいいのかなどの相談にも乗ってくれます。
「こんなお店は初めて!元町で買えるのはすごく嬉しい」と冷凍ケースに釘付けの三上さん。いろいろ購入して本日のツアーは終了。

雑貨屋さんと見紛うほどのオシャレな外観。

各部位ごとに真空パッキングされたお肉。

「調理方法も聞けるからいいですね。自宅で調理してみます」という三上さんに、
「牛肉や豚肉を調理する感覚でぜひ!鹿肉のことならなんでもお聞きください」と入舩さん。

「さっきいただいたユッケのハムももう一度食べたい」と鹿肉の生ハムをはじめ、
三上さんもいくつかお買い上げ。

鹿を満喫できて地元のSDGsに貢献できる、
おすすめの体験。

知らなくても楽しいけど、
知ってるともっと楽しくなる!
知らなくても楽しいけど、
知ってるともっと楽しくなる!

ジビエを楽しみたい、オシャレを楽しみたいとそれぞれのお店に立ち寄るだけでももちろん楽しいのですが、改めて3店舗をツアーとして訪れるとストーリーが生まれて、より楽しかったという三上さん。
「どのお店のスタッフの方も自分の使命としてワイルドライフ・マネジメントを捉えていて、いろんなお話を聞くことができて勉強になりました。ショッピングのついでに時間を見つけて阪急百貨店に寄って、ランチや晩ごはんに鹿肉を楽しむというふうに自由な時間の使い方ができるのも気軽でいい。特に鹿の骨を使った焼き物が気になっているので、また来たい」と大満足の三上さんでした。

「鹿についてしっかり学べるチャンスです!」

この日の三上さんのスケジュール

神戸阪急本館6F「ハイカラブルバード神戸」→元町「鹿肉料理専門店 鹿鳴茶流 入舩」
→元町「ハイカラブルバード ジビエ精肉店」

ツアー概要

インテグリティに基づく
ワイルドライフマネジメントABC(衣食住)

    • ハイカラブルバード神戸(神戸三宮)

    • 営業時間:10:00 - 20:00
    • 住所:神戸市中央区小野柄通8-1-8 神戸阪急本館6階
    • 電話:078-200-7724
    • 鹿鳴茶流入舩(神戸元町)

    • 営業時間:11:30 - 15:00(LO14:30)、17:00 - 23:00(LO22:30) 定休日:水曜日
    • 住所:神戸市中央区元町通1-9-8
    • 電話:078-321-0295
    • ハイカラブルバードジビエ精肉店(神戸旧居留地)

    • 営業時間:11:00 - 19:00  定休日:水曜日
    • 住所:神戸市中央区三宮町3丁目2-8 1F
    • 電話:078-599-8605
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三上 公也

三上 公也さん

フリーアナウンサー。パーソナリティを務めるラジオ関西「三上公也の朝は恋人」では一日の始まりに合う素敵な音楽を毎日選曲し、その日の話題とともにお届け。週末は趣味の旅行と鉄道・船・飛行機を追いかけて撮影。こだわりの写真で神戸や兵庫の街角を切り取ったブログも人気。